全ての工程に携わって、
一つの機械をつくり上げる面白さ。
機械技術
大場 公隆
Masataka Oba
機械開発生産本部 製造技術部
2012年入社 工学研究科 知能システム工学専攻修了

お客様のために一台一台愛着を持ってつくる。

私は、検査機搭載型固形製剤印刷機の設計と機械調整を担当しています。この機械は錠剤の表面・裏面の外観検査と印字検査機能を装備した印刷機です。機械の引き合いがあると、見積もり用の資料を作成し、デモ機を使った立会テストを行います。受注が決まればお客様と打ち合わせをして機械の仕様を決定し、機械を製作するための部品を発注します。機械が完成すれば、自社工場内とお客様先にて機械を据え付けて動作チェックを行い、検査に合格すれば納品となり、お客様に機械の使用方法をトレーニングします。

機械の仕様を決定する際、お客様先の工場を見てレイアウトを作成し効率的な機械の配置決めを行います。その際、錠剤を送り込むホースや電源の引き込み先など設備を納入するために必要な特別な仕様を検討したり、機械を組み立てやすくするよう発注する部品の改善を行い、一から図面を引いて設計し直したりします。また、試運転の際、錠剤を受け取る微妙な角度を調整しながら改善点を見つけ出し、必要な部品を設計することもあります。一台一台、手間暇をかけて機械を完成させていくうちに自分の担当機種に愛着が湧き、この機械をさらに良くしていきたいという気になりますね。

海外での据え付けで得た大きな自信。

機械の納入先は、全国各地はもちろん、海外にまで広がっています。私も以前、ドイツからの受注案件を部品の発注から現地調整まで一から全て行ったことがあります。日本とは違う安全規格に対応するため社内の電気設計の方に協力を依頼したり、ドイツの寸法規格に合わせた部品を設計するのに苦労しました。現地での据え付け作業では、海外営業の方にも協力をいただき、無事、納品・引き渡しすることができました。

この時は、まだ据え付け作業の経験が少なかったのですが、海外での仕事を通じて経験を積むことができ、自分自身に課題を感じつつも大きな自信を得ることができました。この仕事は、引き合いからアフターフォローまで全ての工程に携われることが魅力だと感じましたね。お客様に引き渡しするまで、営業や電気、組み立ての人と一緒になりながら一つの機械をつくりあげる仕事の面白さを知ることができました。

08:30

出社。メールチェック

09:00

見積もり用機械設置レイアウト図作成

12:10

昼食&休憩

12:55

機械オーバーホール工事について組立部署と打合せ

15:00

お客様からのお問い合わせ対応。

16:00

部品発注

20:00

帰宅

少数精鋭のエンジニア集団。
山椒は小粒でピリリと辛いのです。

この仕事はデスクワークと現場の仕事の両方をバランス良くできるので、メリハリを持って仕事ができることも魅力だと思います。働く環境でいえば、クオリカプスは少数精鋭。事業規模は小さいですが、優れた技術をたくさん有していて、お客様からの信頼を得ています。まさに、「山椒は小粒でピリリと辛い」。少人数でいろいろな仕事を1から10まで行っています。仕事の流れが縦割りになっておらず、自らいろいろな技術に挑戦していきたいと思う人にとって最良の環境だといえるかもしれませんね。